農園案内

すぎのこ農園について

 杉並区 農福連携農園 は、令和3年4月に全面開園しました。
 愛称の【すぎのこ農園】は、障害者施設利用者などから募集したなかから選ばれました。
 農作業などを通じて、杉並区と受託者(JA東京中央)が「農福連携」に取り組む農園です。
 都市部ではなかなか味わえない農的空間を感じながら、農作業やイベントへの参加を通じて農業への理解を深め、農業がもたらす機能や効果を福祉分野に広く活用できる農園を区民の皆様とともにつくっております。

杉並区は都市農地の保全と都市農地が持つ多面的な機能を福祉分野において効果的に活用していくため、農福連携事業基本計画の中で以下の基本方針を定め、農福連携事業に取り組んでいます。

  1. 障害者・高齢者等のいきがい創出や健康増進、若者等の就労支援、幼児の食育・自然体験など福祉施策等の実施効果を高める取り組みを実施します。
  2. 収穫物の提供を通じて福祉施設等の運営支援等を図ります。
  3. 区内農地の活用により、都市農地を保全し、都市型農業の推進を図ります。
  4. 広く区民に農業を体験する機会を提供することにより、都市農地の持つ多面的機能に対する区民の理解を深め、区民とともにつくる農園を目指します。
  5. 区内教育機関や産業団体等と幅広く連携し、交流事業を実施するなど、農福連携事業を 効果的に推進します。

農福連携事業について

農園マップ

ボタンをクリックすると各エリアの紹介画面になります。

多目的農園区画 団体農園区画 農園管理事務所 1 2 3 4

多目的農園区画

 障害者施設等に新鮮な農産物を提供し、施設の運営支援を行うとともに、区民向けの収穫体験スペースも設けています。

団体農園区画

 障害者施設や保育園等の団体向けに区画を貸し出し、生きがい創出や健康増進、自然体験などに活用いただいています。

管理事務所棟・倉庫棟

 管理事務所の部材には、昔、農家だった古民家の部材(柱や梁)を活用し、畑とともにかつての「杉並の農の風景」を創出します。防災兼用農業用井戸を併設するなど、防災機能にも配慮した建物となっています。
 また、収穫物を貯蔵しておく保冷庫や農業機械、また区民ボランティアが使用する農機具などが収納されている倉庫棟を併設しています。

①防災兼用農業用井戸

 災害時に近隣住民の生活用水として活用できる非常用電源装置を備えた井戸です。通常は農業用水として良質な農産物生産に活用します。

②レイズドベッド

 床面を高くした花壇のことをレイズドベッドといいます。腰をあまりかがめずに観賞し、手入れができるので、高齢者や体の不自由な方に配慮されている、ユニバ-サルデザインになっています。

③かまどベンチ

 通常はベンチとして使用し、災害時に座板を外すことで炊き出し用かまどとして利用できます。

④シンボルツリー

 

 すぎのこ農園が区民・地域とともに発展していくことを祈願し、区制施行90周年関連事業の一環として、令和4年11月19日に開催された植樹式にて桜の苗木が植えられました。
 すぎのこ農園が地域の皆様から末永く愛され、親しまれる農園になることを願い、シンボルツリーとして「陽光」という樹種が選ばれました。

陽光
天城吉野に寒緋桜を交配した品種。日本原産の桜で、気候の変化に強く、長く広く愛される樹木。鮮やかな紅紫色で一重咲き、大輪の花を下向きに咲かせます。