8月下旬、杉並区で農業を営む倉本さんが、JA東京中央杉並事業所職員と一緒に、災害時に生活用水を提供するために使用する発電機の動作確認と、発電機との接続確認を行いました。
供給する水は、杉並区都市農地保全支援プロジェクト補助金制度を利用して設置した防災兼用農業用井戸のもの。この補助金制度は都市農地が持つ防災機能を強化するために2014年から始まり、設置した井戸は当初の7カ所から現在は21カ所まで増えています。防災機能強化のために、井戸の他にも停電時に必要な非常用発電機の購入、PR看板設置が義務づけられています。
倉本さんは2018を設置しました。通常は農業用井戸として農産物の潅水に重宝すると共に、庭先直売所の来店客に災害時には役立ててほしい旨を伝えるなどコミュニケーションツールとしても一役かってくれています。倉本さんは今回の動作確認について「発電機は定期的に動かしているため問題はなかったが、いざ井戸水を出そうとなると戸惑った部分もあったので、今回改めて災害時の動きが確認できて良かった」と笑顔で話しました。