SDGs

剪定にこだわりリンゴ栽培

 世田谷区船橋でリンゴ農園を営む高橋さんは、会社員として25年以上勤務した後にリンゴの栽培をはじめ、今年でおよそ20年目を迎えた。
 高橋農園では陽光や千秋、シナノゴールドといった品種を栽培しており、毎年9月から11月半ばまではリンゴ狩りを運営。地域の学校給食への提供やリンゴ製品を扱う店へ出荷する他、社会福祉施設に傷ついたリンゴを寄付するなどフードロス削減にも力を入れている。
 高橋さんはリンゴを栽培していくにあたって剪定作業を重要視している。翌年のためだけに剪定するのではなく、3年~5年先を見据えて行っていく。また、東京都は他の栽培地域に比べ、温度差がなく身が赤くなりにくいという問題があり、様々な環境の中で日々模索しながら農業に励んでいる。
 6月には職員が袋掛け作業を手伝い、毎年同支店の職員らが参加しているもので、1本の木におよそ200~300個程度のリンゴが実をつけており6時間でおよそ30本の木に袋を掛けた。
 高橋さんは「ものが育っていくことはとても楽しい。袋掛けや消毒など消費者から見えない隠れたところでの作業は大変だが、多くの人から農業に興味を持ってほしい」と話す

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