JA東京中央ファーマーズマーケット二子玉川では、世田谷産の旬の果物を使ったフルーツサンドを販売している。人気のサンドイッチを手がけているのは、アーリーバードの野中千穂里さん(56歳)。2021年2月に地元産野菜のサンドイッチ「世田谷サンド」を販売したところ来店者からの人気も高く、昨今のフルーツサンド需要の高まりを受け、試作販売の末販売に至った。
7月に入って収穫期を迎えた早生桃の出荷が始まり、店頭にも並ぶようになってきたが、野中さんはその中で傷がついたものや出荷できないものを農家から買い取ってフルーツサンドを作っている。フードロス削減の観点から持続可能な開発目標(SDGs)達成の一環にもなり、JA自己改革の基本目標でもある農業所得の向上にもなるということで、世田谷サンド以上に考案・開発・販売に力を入れている。野中さんは桃のフルーツサンドについて「中のクリームに少しヨーグルトを入れ酸味を加えることで、桃の風味を引き立てるよう工夫した。傷が付いたとしても果物のおいしさは変わらないので、規格外品の利活用としてフードロス削減にも取り組めていると感じる」とフルーツサンドを作る意義を語った。
今後は、旬の果物に合わせてイチジク、カキ、ブドウ、マスカット、リンゴなどのフルーツサンドを考案・試作し、来店者に地元さん果物をPRする。