雨にもマケズ

先祖代々つないできた畑を守りたい

世田谷区 北島 幸夫さん
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大切な農地を守るために、野菜を愛するファンのために

 世田谷区の上祖師谷で農業を営む北島幸夫さんは、先祖代々つないできた大切な農地を守るため毎日の農業に力を入れています。約7aの畑で、ナス、トマト(ミニ・大玉)、エダマメ、カブ、ホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、チンゲンサイなどを栽培。他にも、丈夫な野菜苗や花苗などを育てています。

自慢のプランター栽培で品評会を華やかに!

 主な出荷先はファーマーズマーケット千歳烏山で、北島さんの野菜を愛するファンのために庭先直売所でも販売しています。また、品評会では米ナスをプランターで出品するなど会場を盛り上げています。

42歳で就農を決意し、試行錯誤の毎日

 木工関係の仕事をしていた北島さんは、お父さんのご病気をきっかけに42歳で就農を決意。仕事をしていた時も家業である農業を手伝っていたため野菜の知識はあったそうですが、病気や害虫、畑を効率良く使った栽培方法などには頭を悩まされたとのことです。

連作障害を防ぐために計画的に栽培しています

 現在は、連作障害を防ぐためにナスの根本にニラを植えるなどコンパニオンプランツを活用するほか、苗づくり・定植・収穫を能率良く行えるよう計画的に栽培しています。北島さんは「畑が小さいためどうしても連作することになるが、様々な工夫を取り入れており、できる限り農薬を使わないようにしている。その甲斐もあって、ナスは3年目になるが順調だ」と、苦労を語りながらも笑顔を見せてくれました。

先祖代々つないできた畑をできるだけ長く続けたい

 「昔は、畑に霜が降りそうだからと夜中に起こされ寒い中ゴザを掛けたりしていたが、今では被覆材が良くなったのでそんなこともなくなった。昔の農家から見たら、今はいろいろと便利になったと思う」と就農前のことを振り返る北島さん。便利になった今でも、農業の研究は欠かしません。トマトの甘さが増すよう水の量を調節したり、野菜の質を高める栽培方法など、長年の経験をもとに新たな知識も取り入れています。北島さんにこれからのことを聞くと「体をいたわりながら、野菜や花を買ってくれる方のためにまだまだ頑張っていきたい。先祖代々つないできた畑をできるだけ長く続けたいと思う」と力強く答えてくれました。

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